**GREEN**


自分にとって何が大切で、何を守らなければいけないかなんて。そんなこと僕に分かる訳がなかったんだ。
ただ、僕にとって君の存在が大き過ぎた事にだけは気付いていた。


君は知らないだろう。
君がそばにいるということが、僕にとってどれだけ嬉しい事だったのか。
どれだけ楽しかったか。どれだけ苦しかったか。
どれだけ、愛していたか。


僕には君のわがままを、見て見ぬ振りや笑うコトで許す余裕なんて、なかった。
僕は子供だ。
君だって、十分子供で、だけど大人のふりをして、いつも一緒にいたがった。


会えない時間はもどかしく僕を追いつめて、僕の中には少しずつ、汚いものが混じっていく。
もう、一緒にいれない。



僕が、僕の大好きな君を、大嫌いな誰かにしてしまう。
君が、君の好きな僕を、違う誰かに造り上げてしまうんだ。


だからもう、一緒に何かを育てる事は出来ないんだよ。
僕の育てたクローバーを、君はいつも枯らしてしまう。
僕は君を愛している。だから、君の事が嫌いなんだ。

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