**カルアミルク**


君が作る強いカクテル
並ぶ色とりどりの瓶
君はロックばかり飲んで
少し赤い顔で澄ましてる

手を繋いで飲んだ強いカクテルと
君が作った不器用なおいしいご飯
いつもそこに用意されていて
あたしはただ良い子に待ってるだけ

あたしが割った高いワイングラス
拾い上げる君の手は切れない
尖った背中がひどく滲みるのは
強いカクテルのせいであればいい

壊れてく思いだけ床に転がって
あたしの足に傷を付けてる
歩けなくて進めなくて
ふいに酔いが覚めて行く

こんな時欲しいのは飲み慣れた君の得意なカクテル
そしたら笑っていられるのに
少しだけ進んでいけたのに

あたしが割った高いワイングラス
詰めた袋についた傷
欠片が強く光って見えるのが
強いカクテルのせいであればいい

大好きな君と部屋の香り
色とりどりの強いカクテルに
縛られて取り残された
幼いあたしだけ今も
小さなガラスのテーブルで
君の笑った顔を良い子に待ってる

静かな雨の日の大好きな強めのカクテル

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