**君のいない部屋で**


君のいない部屋で 金魚を眺めていた
ゆらゆら揺れる尾びれが 妙に心地よくあたしを責める
君のいない部屋で ぬいぐるみを抱き締めた
柔らかくも冷たい感触が あたしを不安にさせた

やましい気持ちばかり駆り立てられるから
我慢出来ない右手
君へのダイアル 繋がらないコール

君の部屋でいつも 笑っていたんだ
なんでもない事を幸せと思えるのは
あたしを抱きかかえた君がとても愛おしく
ブカブカのシャツなんかより
あたしを優しく温めたから


君のいない部屋で 愛の唄を作る
ギターをなぞる左の指は 小さく頼りなくて
君のいない部屋で 寝転がるベッド
つまらない、意味のない枕 落ち着かない

どこにいったって君がいないなら
ひとり部屋で君の面影を抱き締めます
風が通り抜けていく生温い午後

君の部屋はいつも 蒸し暑くて
なんでもない時間がゆっくり流れてた
あたしを抱き上げた君の力強さは
今でも背中に感じることが出来るのに

君のいない部屋で ゆらゆら泳ぐ
愛しさに捕われた金魚
小さな金魚鉢 ぷかぷか浮かぶ夢

君のいない部屋で
  ゆらゆら揺れる尾びれに君の笑顔を重ねて
君のいない部屋で
下手くそなギターで愛の唄 なぞっています

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