**葛西橋**


大切なものを大切だと言えない。
そのもどかしさに苛立ち、隠すタメに、君を見つめた。
手を繋いだ。
不安げなあたしに君は、「冷たい手」って笑った。


押しつけや、うぬぼれや、自慢じゃない。
ただ、君が好きで。
ただ、あたしには君しかいないんだって事を、
どうしても伝えきれない。


君のタメにつく嘘ならなんだってつける。
殺されても、死んでしまっても、かまわない。


だから、お別れを言わないで。
探しても探しても君がいない世界なら、
あたしは自分の価値を失ってしまう。
自分を消してしまわないで。



もう、裏切らないで。
消えて行かないで。



生きて。

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