**大江戸線**


壁を蹴って自分を守ろうとした君
あの日ホームに響いた自分勝手な騒音を
あたしは受け止める事も出来ず
ただ、下を向いて
ただ、飛び出す電車に全てまかせるしかなかったんだ


大好きだった街を
傷付きながら少しずつ
君の部屋へ
残された誰かの空気


あたしの知らない君の愛情
あたしの知らない誰かの
小さな雫をあたしの心は
いつも逃さなかった


君が逃げる道に
石を転がした小さなあたしは
今もまだバスターミナルで
君と笑ったまま


あのまま
あたしは進めずに
君だけ
君だけ進める時計


重ならない秒針



重いなぁ
ねえ、あなたのその言葉
一つの嘘が
君のすべてを嘘にしたよ

←←back